小企画展「摺絵-美濃の型紙絵付-」
2018.04.01
「摺絵」とは型紙絵付を器に施す技法です。模様を透かし彫りした型紙を器面に当て、上から絵の具を摺り込むことによって模様を施します。やきものに同じ図柄を施す「印判手」の技法の一つであり、他にも「型紙絵付」や「型紙摺り」とも呼ばれています。
古くは17世紀はじめからありましたが、繊細で緻密なものは19世紀に入ってから作られるようになり、伊勢の型紙職人を招くことでさらに発展します。その後、明治時代中頃に頂点を極めた摺絵ですが、さらに生産効率の良い銅版転写の導入によりその技術は衰退していきます。
本展では、摺絵の時代における変遷とともに摺絵とその制作に使用された道具や型紙などを紹介します。手仕事ならではの、ずれや重なり、模様のにじみなど、味わい深く温かみのある作品の数々をご高覧ください。(展示予定:約30点)
期間:平成 30 年 4月 20日(金)~平成 30 年 8 月 10 日(金)
場所:美濃焼ミュージアム内 ギャラリーS1