企画展(ギャラリーS1)「和の西浦焼」
2016.01.21
明治時代に海外で高い評価を受け、世界へ羽ばたいた西浦焼。
西浦焼とは、多治見村の庄屋を代々務め、三代目は美濃焼物取締役にも就任した西浦圓治がつくらせた焼き物です。総力用の花瓶や洋食器などのすぐれた製品は欧米に輸出され、国内にはほとんど残っていないことから、「幻の美濃焼」と称されています。また、五代目の園児が焼かせた釉下彩磁器は、釉薬の下に美しいグラデーションで吹き付けた絵具を発色させる高度な技術が用いられましたが、現代では再現不可能ともいわれています。
何度も海外の万国博覧会で受賞し、欧米へと輸出された西浦焼ですが、そのなかに和食器が相当数存在することは、一般にはあまり知られていません。
今企画展では和食器に焦点を当て、西浦焼の静かな和の世界をご紹介します。
展示点数:約30点
期間:平成28年1月8日(金)~平成28年3月6日(日)
場所:美濃焼ミュージアム ギャラリーS1