企画展「陶芸と政治―そして茶の湯 加藤十右衛門展」H29.1.20~4.23まで
2017.01.16
名称 | 企画展「陶芸(やきもの)と政治(まつりごと)―そして茶の湯 加藤十右衛門展」 |
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内容 | 岐阜県重要無形文化財の技術保持者・加藤十右衛門とその作品を紹介します。 陶磁器卸商の山重商店の三代目として生まれた故・加藤重右衛門(十右衛門)は、無給ながら旧・笠原町長に就任し、笠原鉄道の敷設や係争中であった方月山の補償問題の解決などに多大な功績を残しました。その後も町会議員となるなど政治に関わりながら、陶磁器の製造や釉薬、絵具の研究や販売も行います。昭和5年(1930)、荒川豊蔵が志野の陶片を発見したことに端を発し、十右衛門も美濃の古い陶器に関心を寄せるようになりました。桃山陶が主に茶陶であったことから、茶道を習って作陶しなければならないと感じ、表千家流に入門して教授するようにもなり、東濃茶会を発足させます。川喜田半泥子の勧めで陶芸家としての名を十右衛門とし、茶道をよく理解したうえで生み出された作品は、高い評価を受けています。各地で個展を開くことで美濃の茶陶の魅力を広め、数多くの弟子を育てながら大学の講師も務めるなどし、昭和33年(1958)年には黄瀬戸・黒織部・美濃伊賀という3つの技法で、岐阜県重要無形文化財保持者として認定されました。 陶芸だけでなく各方面において活躍した十右衛門ですが、多芸多才な人物で弓道や尺八も相当な腕前であったようです。今回の企画展は、そうした十右衛門の人物像に触れながら、旧・笠原町役場および遺族所蔵の十右衛門作品を紹介します。(展示予定:約50点) |
関連イベント | 企画展担当学芸員によるギャラリートーク
加藤十右衛門(呂山)を偲ぶ尺八のしらべ
十右衛門の残した尺八の楽譜から、趣味の自作曲や幻の「笠原音頭」など、ゆかりの曲を尺八で演奏いただきます。 |
開催期間 | 平成29年1月20日(金)~同4月23日(日) |
展示会場 | 多治見市美濃焼ミュージアム内 ギャラリーM1 |
開館時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休 館 日 | 月曜日(月曜日が休日の場合は開館、翌平日休館) ※年末年始休館 12月28日~1月3日 |
入 館 料 | 入館料:一般300円(250円) 大学生200円(150円)※()内は団体料金(20名以上) |