digital museum
デジタルミュージアム

Homeデジタルミュージアム山茶碗碗・皿(中)山茶碗 碗・皿(やまぢゃわん わん・さら) Yamadyawan bowl and dish

digital single

山茶碗 碗・皿(やまぢゃわん わん・さら) Yamadyawan bowl and dish

 

8.山茶碗(中)

解説

  • 13~14世紀
  • 明和1号窯出土
  • 高5.7 ㎝ 口径14.2㎝(碗)  高1.6㎝ 口径8.0㎝(皿)
  • 多治見市教育委員会 蔵
  • 山茶碗は約400年間という長い期間にわたって生産されたため、その間に次第に形が変化していきます。碗は高台から口縁に向かって「八」の字状に開く形となり、皿も平たくなっていきます。この変化は、山茶碗が大量生産を目指したため、効率良く生産する工夫がなされたためだとみられます。また、少しでも数多くの製品を窯詰めしようと、規格をそろえた製品を積み重ねて、焼成しました。簡素なつくりですが、成形技術は非常に高度でした。

見どころポイント

8.山茶碗(中)みどころ1

小さな高台(碗)と高台の省略(皿)

碗の高台の直径は小さく、幅の小さな「ものになります。皿の高台は、すでに省略されてしまっています。

8.山茶碗(中)みどころ2

碗の高台に残る籾殻(もみがら)の痕

碗の高台には、ところどころに籾殻の痕跡が残っています。これは、高台がくっつかないように籾殻を敷いたためです。貼り付けた高台脇の部分は、なでつける手間を惜しんだかのように、ほとんど整えられていません。それにも関わらず、シャープなつくりに出来上がっているのは、美濃の陶工の技術の高さでしょう。

多治見市美濃焼ミュージアム

page top