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美濃伊賀花入(みのいがはないれ) Mino iga base
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美濃伊賀花入(みのいがはないれ) Mino iga base
解説
20世紀
加藤 十右衛門(かとう じゅうえもん) 作
岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」「黒織部」「美濃伊賀」保持者
高 26.0㎝ 口径9.5~10.0㎝
多治見市美濃焼ミュージアム 蔵
東濃信用金庫美濃陶芸作品永年保存事業 特別永年保存作品
桃山時代、美濃の陶工たちは志野や織部などとならび人気のあった、伊賀焼を模倣した茶陶を焼きました。美濃の陶土は伊賀のものとは異なるため、形だけをまねても伊賀焼のようにはなりません。土の調合や釉薬を工夫しなければなりませんが、十右衛門は研究の末、途絶えていた美濃伊賀の技術を復活させました。茶道への深い理解から生み出される作品は、使いやすいという高い評価を得ています。また、十右衛門は笠原町(現在は多治見市と合併)長を務め、政治家出身の陶芸家としても知られています。
見どころポイント
装飾的な釉の流れ
伊賀焼を模してつくられた美濃伊賀花入を、十右衛門が再現した作品です。意識的に流した釉薬が、変化に富んだ伊賀焼らしさを表しています。
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