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Homeデジタルミュージアム現代陶芸加藤卓男ラスター彩(虹彩)山の実蝶文長角皿(やまのみちょうもんちょうかくざら) Laster glazed plate

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山の実蝶文長角皿(やまのみちょうもんちょうかくざら) Laster glazed plate

 

加藤卓男 山の実蝶文長角皿

解説

  • 20世紀
  • 加藤 卓男(かとう たくお) 作
  • 国の重要無形文化財「三彩」保持者 岐阜県重要無形文化財 「虹彩」「青釉」保持者
  • 高 10.0㎝ 長辺52.0㎝ 短辺36.0㎝
  • 多治見市美濃焼ミュージアム 蔵
  • 東濃信用金庫美濃陶芸作品永年保存事業 特別永年保存作品
  • 卓男はペルシア陶器に惹かれ、研究にのめり込みました。何度も現地の砂漠へ調査に通い、13世紀以降に衰退して技術が途絶え、不可能とされていたラスター彩の復元に成功しました。その発色にはさまざまな条件が影響するため、非常に難しい技法です。ペルシア古陶の絵付けは本来、表面をびっしりと埋め尽くすように施されます。しかし、この長角皿はペルシアの伝統的なものとは異なり、日本人ならではの感性を融合させ、余白の美を活かした独自の作風になっています。

見どころポイント

加藤卓男 山の実蝶文長角皿

蠱惑(こわく)の光

ラスター彩は虹彩とも呼ばれ、見る角度によって異なる色彩の金属的な光を放つ釉薬です。ラスターとは、「光沢」や「輝き」を意味します。卓男はその輝きを、人の心をひきつけて惑わすという、「蠱惑」と表現しました。

多治見市美濃焼ミュージアム

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