5.環境保全への取り組み
事業内容の特徴を生かした環境プロジェクトとして、「エコに関する環境教育・普及活動（ECOプログラム）」と「環境負荷低減に向けた維持管理（ECOマネジメント）」を両立し、その相乗効果を発揮した保全活動に取り組んでいます。
ecoプログラム（エコに関する環境教育）
地域または地球の豊かな自然を次世代へ引き継ぎたい、という共通の願いを実現する第一歩は、一人ひとりが自然を大切にする心を持ち、具体的な行動に移していくことです。私たちは、生涯学習事業の実施や市民活動の支援等の環境啓発プログラムを推進し、地球環境に係わる知識や共に環境保全に取り組む姿勢を、地域や次世代に広げています。
[主な取り組み事例]
里山自然観察会
敷地内や周辺の里山地域において、植物、野鳥、昆虫などに関する自然観察プログラムを定期的に実施しています。年間を通じた四季の変容を感じとるほか、クラフト、料理、写真等も組み合わせた魅力的な内容を展開しています。
（三の倉市民の里）
どんぐりの苗植え
入園して間もない園児が、拾ってきたドングリを育て、卒園前に植樹をします。10年近く継続的に実施しているほか、長期にわたる取り組みを通じて、子どもたちは自然サイクルの尊さを体感することができます。（養正公民館）
市之倉探検隊
公民館を拠点に活動する環境ボランティアによる指導のもと、子どもたちは周辺地域の魚や水生昆虫を観察するとともに、川の水質検査等を行います。川遊びや調査を通して、地域の自然に親しみ大切にする心を育んでいます。
（市之倉公民館）
図書リサイクルフェア
不要になった本や雑誌等の有効活用として「リサイクルフェア」を開催しています。資源をリユースする意識を啓発するとともに、日本の“もったいない”という文化を呼び起こす環境事業として実施しています。（多治見市図書館）
自然ふれあいウォーキング
健康増進としてのウォーキングに加え、桜や紅葉の季節など、四季を体感できるコースや時期を設定することで、地域の自然とその豊かさについて再認識する機会を提供しています。
（多治見市学習館、多治見市公民館）
かさはら探検隊
地域のボランティアが、梅平川の環境を整備してホタルを育成し、笠原地域の子どもたちを対象に「ホタルの観察会」を開催。ホタルの生態に関する映像やクイズラリーを交えるなど、楽しく学べるプログラムです。
（笠原地区文化体育施設）
地球村 天体観察会
大型の天文台を持つ三の倉市民の里「地球村」では、星や惑星の観察会やクラフトを通じて、地球の壮大さや自然環境への興味を深める活動に取り組んでいます。 また、公民館等での出張観察会も開催し、市内全域に啓発機会を広げています。 （三の倉市民の里）
ecoマネジメント（環境負荷低減に向けた維持管理）
公共施設を管理する私たちが果たすべき責任として、環境負荷低減の視点を持った維持管理業務を実践しています。さらに、事業活動におけるプロセスにおいても、電力や資源の消費や排出の抑制に対して積極的に取り組んでいます。
[主な取り組み事例]
自然エネルギーによる施設管理
笠原中央公民館や根本交流センターでは、太陽光発電機器による電力管理を実施しています。また、11施設において、風力や太陽光発電等の自然エネルギーを調達する電力小売事業者（PPS事業者）に切り替えました。
人工知能システムによる制御
多治見市と共同で、空調機器が発する電力量を自動制御する人工知能(AI)を使ったシステムを、ヤマカまなびパークに設置しました。設備の効率的な運転により、省エネルギーを実現しています。
省電力型照明への切り替え
投資費用とランニングコストのデータを分析した上で、LEDや人感センサー付きといった電力効率の良い照明器具への積極的な切り替えを行いました。
来館者との協働プロジェクト
冷暖房の適正な温度設定、夏季の扇風機併用、アイドリングストップなど、来館者へのアナウンスを行い、来館者と力を合わせた環境保全プロジェクトを実施しています。
グリーン購入/グリーンIT
事務用品から自動車まで、多岐にわたるグリーン購入を進めています。また、電子媒体の活用によるペーパレス化を進めるなど、オフィスからのCO2排出を抑制する取り組みを徹底しています。
敷地内の緑化活動
公民館等では地域のボランティアの皆さんとともに、花壇を整備する活動やグリーンカーテン作りに取り組んでいます。また、敷地内外の緑地メンテナンスや美化活動を積極的に推進しています。
Fun to Shareへの参加
政府による気候変動キャンペーン「Fun to Share」に賛同登録し参加しています。スーパークールビズ、ウォームビズ、スマートムーブ、クールシェア等、私たちが出来る節電アクションを取り入れ、実践しています。